私たちの五感『目と色彩』カナディール 樋山智美さん – 第1回
初めまして。この度、ご縁でコラムを書かせていただく事になりました、アーユルヴェーダセラピストの樋山智美です。ようやく春の陽気になって来ましたね。
花粉症で春が嫌いという声も時々聞きますが、冬の間に閉じこもっていた感覚・眠っていた感覚が外側に意識が行き、行動力が増していくので好きな方も多い季節ですね。
春には満開の桜や花、新緑が見れる!と思うと心が弾みますね♪
五感を通じて、外界の美しさを楽しんだり、一方で不快だと判断する機能を私たちは持っています。
その感覚器は、目・耳・鼻・口・皮膚。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
私たちはこの感覚器を通じて、見たり、聞いたり、香ったり、味わったり、触れたり出来ます。
アーユルヴェーダの5元素と言われる「空・風・火・水・地」のエネルギー。
地球上のあらゆるものはこの5つのエネルギーから構成されていると言われています。
今回のテーマの「視覚」は「火」のエネルギーを司り、見る事は火のエネルギーを摂取しています。
テレビや携帯・パソコンの見過ぎは「ピッタ(火)」を過剰にし、眼精疲労や心身の興奮を引き起こし、それゆえ寝付けなくて睡眠不足になる方もいらっしゃると思います。
五感と言われる、感覚器全てに共通していることは、刺激は少なすぎても、多すぎても不調や病気の原因になると言われます。
ある程度の刺激は必要という事ですね。
私たちは目を通じて、色彩を判別し、身体と心にエネルギーを取り込んでいます。
私たちの身体は、
・ヴァータ(空・風)
・ピッタ(火・水)
・カパ(水・土)
というような、全ての人が持っていると言われる、3つのドーシャ(体質)・エネルギーがあります。
エネルギーの大小には個人差があり、環境や季節によっても影響されますが、これらのドーシャと色彩の関係性は以下のようになります。
赤・・・生命そのもの、活力・暖かさ・強さ(ヴァータ・カパの鎮静、ピッタの増加)。 | |
オレンジ・・・身体と知性の両方に作用し、活気付ける(ヴァータ・ピッタの増加、カパの鎮静)。 | |
黄色・・・知性と理解力(ヴァータ・カパの増悪を軽減)。 | |
青・・・心身の鎮静・収斂・殺菌(ピッタの鎮静、カパの増加)。 | |
紫・・・宇宙意識・創造力(ピッタ・カパの鎮静)。 | |
緑・・・感情を穏やかにする、回復力(ヴァータ・ピッタの鎮静)。 |
これらの関係性から、ドーシャが乱れていると感じたら、補色(反対色)で補うようにすると過剰なエネルギーを鎮静化させることができると考えられます。
例えば、ピッタ(火)過剰の場合は「赤」に当てはまるので、この場合は補色を「緑」とすることで鎮静効果が期待できるというわけです。
赤や黄色・ピンクなどのあたたかい色味はヴァータを鎮静。
寒色系で落ち着きと涼しさを与える色味はピッタを鎮静。
オレンジ色で少し刺激を与える色味はカパを鎮静。
アクセサリーでもゴールドはヴァータ・カパ向き、シルバーはピッタ向きです。
そして心の質と言われる、
・サットヴァ(純粋性)・・・心がクリアな状態で好奇心や計画性・知性や公平さ。
・ラジャス(激性・働性)・・・物事を進めたり・具現化する力。
・タマス(怠性・暗性)・・・休息や止まる力。
※補足説明:ラジャスに偏った場合は攻撃的で批判的になったり、タマスに偏ると不活発で判断力が低下します。
これら「3つのグナ」も、人間全てが持っている質ですが、これら3つも色の質として表現され、クリアな色はサットヴァ性を増し、ギラギラと光る色はラジャスを、濁った色はタマスと言われています。
身体の各部で色のバランスが取れている事が健康と考えられています。
色をお部屋やお洋服、アクセサリー類・小物として取り入れてみることで、偏りがちな身体のバランスや心のバランスに気付くかも知れません。
春先になると冬に溜め込んだカパ(水・地)が溢れ出します。
身体は重く、ダルさが出やすいので、カパの反対色の明るい、春らしい色で春を迎えるのもいいですね。
カナディール 樋山智美
(ホームページ)
アーユルヴェーダサロン・カナディール
(コラム執筆)
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